埼玉県は麦の主要な生産県であり、大麦は主にビール、麦茶に使用されています。主な種類としては、ビール麦(二条大麦)である「彩の星」や、麦茶に使用される「彩乃涼風(さいのすずかぜ:六条大麦)」、主食、みそで使用されているはだか麦「イチバンボシ」があります。弊社の麦茶商品の中でも、「彩乃涼風」品種の大麦を使用したものもあります。
埼玉県の大麦の作付・収穫状況は、平成28年では二条大麦が685ha/2900トン、六条大麦が176ha/625トン、はだか麦が39ha/101トンとなっています
(農林水産省「平成28年産4麦の収穫」より)。
埼玉の食の中心であった麦は、明治から昭和30年代中頃にかけては大麦を中心にされておりましたが、経済の高度成長の影響や食生活の変化による需要の落ち込みにより麦の作付けが減少しました。
特に畑作地帯を中心に作付されていた大麦は、収益性の高い園芸や畜産の生産拡大に伴い、急激に減少しました。現在では埼玉県産の大麦の主な用途はビールや麦茶であり、麦ごはんや麦みそ等の「食用」として利用される機会は限定的なため、麦を食べる食文化は停滞したままとなっています。
そんな中、埼玉県では、大麦の健康機能に着目し、大麦食品の研究を行い、埼玉県民をはじめ国民の健康維持促進と地域産業の振興に寄与すべく、埼玉県埼玉県及び埼玉県内企業を中心に平成22年に「埼玉大麦食品普及・食のモデル地域実行協議会」が設立され、埼玉県産の大麦食の普及活動が行われています。
参考:埼玉大麦食品普及・食のモデル地域実行協議会「協議会について」
http://www.oh-mugi-power.com/conference/index.html